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試作加工

『表面粗さの違い』

『表面粗さの違い』

『表面粗さの違い』

どのくらい違って見えるのか

研磨品について、『とりあえず、ぼんやり顔が映るくらいで大丈夫』や、『可能な限り鏡面にして欲しい』など様々なご要望を頂きますが、見た目と数値を結びつけることが難しいため、試作を行ってみました。

今回はSUS304-H0.05mmtを使用し、Ra 0.10.050.0050.001の4条件の試作です。

〇比較画像(斜めから撮影)
左から順にRa 0.10.050.0050.001のサンプルです。
粗い方は、研磨する際のキズが残り、反りも目立ちます。
比較.jpg

〇比較画像(真上から撮影)
撮影のため、各サンプルの向きは変更しましたが、並びの順序は先ほどと同じで、左からRa 0.10.050.0050.001です。
スマートフォンと両手をあえて研磨品に映るように撮影しましたが、鏡面に近い右側のサンプルの方が、はっきり映っています。
比較 2.jpg
〇Ra 0.1
今回の試作で一番粗いサンプルです。全体的にぼやけており、何が映っているかよく分かりません。
Ra 0.1.jpg
〇Ra 0.05
表面が全体的に白っぽく、キズの目立つ箇所もありますが、犬の置物が映っていることが分かります。
Ra 0.05.jpg
〇Ra 0.005
若干暗い感じはしますが、犬の顔がはっきり映っています。
白みやキズは確認できません。
Ra 0.005.jpg
〇Ra 0.001
犬の顔が鏡のように、はっきり映っています。
Ra  0.001.jpg

違いにびっくり
現物を見るまでは、あまり違いが出ないのではないかと思っていましたが、上記の通り、違いは明らかでした。
表面粗さによる映り具合の違いはもちろんのこと、キズや反りなど実際にやってみて分かることが多く、試作を行ってみて非常に良かったと思います。
材種や厚みなどにより、違った結果になるケースもあるかもしれませんので、また機会があれば試作を行ってみたいです。
検査データ-01.jpg
検査データ-02.jpg
検査データ-03.jpg
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